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- 2026.09.10
- その他
- 秋の食養生と東洋医学の「五味」|バランスの良い食事が未来の体をつくる
味覚の秋、収穫の秋と言われる季節になってきました。
しかし今年は、記録的な酷暑や各地で相次ぐ豪雨による浸水被害など、農畜産物への影響が心配される年でもあります。
生鮮食料品をはじめとした食品のさらなる不足や価格高騰につながらないか、気がかりなところです。
若い世代に広がる「食費の切り詰め」とそのリスク
先日見ていた報道番組では、若い世代を中心に、物価高や将来への不安から食費などの生活費を極限まで切り詰め、その分を貯蓄や投資に回しているという実態が紹介されていました。
例に挙がっていた20代の男性は、朝食は抜き、昼食は自分で握ったおにぎりのみ、夕食は値引きされた総菜で済ませているとのことでした。
一時的な対応であれば問題ありませんが、こうした食生活が長期間続くと、今は自覚症状がなくても、将来的に大きな病気につながるリスクが高まります。
仮にそうなれば、将来のために貯めたお金も、治療費や、病気により仕事を失うことであっという間に失われてしまうかもしれません。
決して贅沢な食事をすすめているわけではなく、「必要な栄養をきちんと摂ること」が大切だという話です。
WHOが定義する「健康」と食事の関係
WHO(世界保健機関)は健康を「肉体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、単に病気ではないというだけではない」と定義しています。
もちろんこうした問題は医療の立場だけで解決できるものではありませんが、だからこそ「食事をおろそかにしてほしくない」と強く感じます。
東洋医学における「五味」の考え方
東洋医学では、酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(かんみ・塩からさ)の「五味」のバランスが崩れることが、病の原因になるとされています。
特定の味や食品に偏るのではなく、五味をバランスよく取り入れることが体調を整える基本とされています。
鍼灸院で患者様によくお伝えしていること
食事についてご質問をいただいた際、当院では次のようにお伝えしています。
- 「〇〇ダイエット」「〇〇食事法」など、特定の一品だけに頼る方法はおすすめしません。 いろいろな食材をバランスよく摂ることが基本です。
- 主食(ごはん・麺類など)を極端に抜く糖質カット系の食事法にも注意が必要です。 (医師や栄養士の指導のもとで治療として行う場合を除く)
理想を言えば、季節の旬の食材を取り入れることが望ましいですが、一日ですべての栄養素を満たすのは現実的ではありません。
「今日は肉中心だったから、明日は魚を中心に」といったように、数日単位でバランスを取っていく考え方で十分です。
サプリメント・完全食品との正しい付き合い方
最近は、サプリメントや「完全食品」に頼る方も増えています。完全食品と呼ばれる食品は、確かに栄養素がバランスよく配合されています。
しかし、それだけを摂れば十分というわけではありません。
あくまで普段の食事や生活で不足しがちな栄養を補う「補助的な役割」として活用するのが正しい付き合い方です。
今日の食事が、明日の体をつくる
今、私たちが口にしている食べ物は、これから先の私たちの体をつくる「血肉」になります。
物価高の時代だからこそ、食費を削りすぎず、五味やバランスを意識した食生活を心がけていただきたいと思います。
食事や体調について気になることがあれば、東洋医学の視点からもアドバイスできますので、相火堂はりクリニックまでお気軽にご相談ください。


